審神者日誌

4年目からの審神者日誌。相模国 初期刀:蜂須賀

【感想】特「刀剣乱舞花丸」月ノ巻

虎徹関係中心。ネタバレあり感想。

※雪ノ巻が都合がつかず見れていません。雪を見ていたら変わる解釈があるかもしれません。
虎徹の話をするとどうしても刀ミュの話題に触れます。
あくまで個人の感想で考察とかでもないです。悪しからず。
 
総括的に「よかった」なんですけど、
第一に
回想の回収が丁寧だったなーと感じた点。
 
虎徹と清麿、水心子の回想
清麿と長曽祢の回想をただ再現するのでなく、
ストーリー冒頭で南海太郎朝尊が水心子正秀に師事していたことに触れ、
にも関わらず"刀剣男士"水心子正秀の方が
"刀剣男士"南海太郎朝尊よりも若い姿で顕現しているというやりとり
(回想74『新々刀の系譜』)を入れることによって
刀剣男士の顕現の姿や理由が単に史実や事実に
基づくものだけではないという
後半の清麿と長曽祢の関係性(回想75『名を分かつ』)を
フォローする構成がよかった。
 
この構成は、本家ゲームでも回想が連番になっているので
意味のある繋がりとして実装されていると思う。
けれど、ゲーム内だと登場する刀剣男士がバラバラなので
改めて回想を見直してみても、この二つの回想を繋げて関係性を見出すのは
なかなか難しいと感じた。
 
それが今回の花丸の中ではすごく効果的に回想のやりとりが使われていて、
とにかくその構成の良さが
虎徹関係のやりとりを引き立てる形になっていたのかなと思う。
 
天保江戸組と文久土佐藩組のやりとりの中に、
長曽祢が入ってきて清麿と出会う、という構成。
 
ゲームの仕様上、天保江戸で先に蜂須賀が
水心子と清麿に会ったような形になるけれど、
今回の花丸だと長曽祢と清麿を先に出会わせたことで、
長曽祢を中心に蜂須賀、浦島、清麿、水心子の関係性が展開するのも
特命調査を描かずとも、回想75『名を分かつ』に自然に繋がった気がしてよかった。
 
回想のこういう長曽祢を見て、蜂須賀、浦島が
どんな態度をとるんだろう、
どんなことを思うんだろうという部分も
花丸で描かれていて、その点も丁寧に扱ってくれたなと感じた部分。
虎徹の複雑な関係性の中でもある、
確かな絆が垣間見えた気がして思わず涙が浮かんだ。
 
清麿に対して長曽祢が申し訳なく思う部分があって
煮え切らない態度をとるのを
蜂須賀が苛立たしく思う部分とか、
浦島が長曽祢に「言葉が足りないよ」っていうのも
(確かこれ言ったの浦島だと思うけど記憶違いかもしれない…)
ミュのやりとりをちょっと思い出すような空気感があった。
(※ミュでは天保江戸組と虎徹のやりとりが2022年7月9日現在まだないので
完全に天狼傳とその他公演での各々の態度からのイメージ)
 
メディア通して、
長曽祢は自分のことに関してはすごく不器用になり、
それを見た蜂須賀が長曽祢に”ツン”とも「きつい」とも言えきれない
なんともいえない態度になり、
それを察した浦島が蜂須賀が言えないことを変わりに言う、
という関係性はブレないように
かなり気をつけてくれてるんだろうなと感じたのがよかった点その2。
 
花丸1期、2期の頃より虎徹周りのやりとりは、
より気を遣ってメディア通して監修入れてるんじゃないかな〜という肌感。
ほんとただの直感だけど。
 
 
浦島くんがただの明るいムードメーカーじゃない。
兄二人の様子を本当によく見てて、
蜂須賀が言えないことは言って、
長曽祢の背中を押さなきゃいけない時は押す、
それが出来る刀なんだってしっかり描かれていて
最近各メディアで浦島くんを見るたびに浦島くんのことが好きになってしまう。
 
蜂須賀があれだけ浦島浦島言う気持ちがすごくわかる。
虎徹の問題というとどうしても長曽祢と蜂須賀のみにフォーカスが当たって
浦島くんはそのフォローというイメージだけど
長曽祢と蜂須賀だけではどうしようもなくなる部分に
浦島くんがあまりにも必要というのを感じた花丸だった。
 
 
花丸の蜂須賀は長曽祢に対して
虎徹を名乗るなら(認めないけど)虎徹らしく品のある行動をとってくれ!!!」
って気持ちが強くて、
それ故に長曽祢になんだかんだ突っかかるという描かれ方なんだろうなと。
 
でもあの蜂須賀、長曽祢がそれこそ蜂須賀が文句のつけようのないぐらい、
服をちゃんと着て礼儀作法完璧です〜みたいな態度取り出したら
あなたらしくない…」ってドン引きするよ…
難しい子だね蜂須賀は!!!!!
 
そういう虎徹周りの描写を入れての
回想75に基づく長曽祢と清麿のやりとりだから、
清麿が長曽祢に虎徹を名乗っていい、っていうのが
より沁みたな……
 
清麿が水心子のことを明確に「親友」って言ってるのもよかった。
清麿と長曽祢の関係性は複雑だけど、
清麿は清麿でしっかりと信頼できる関係があって
その大事さが実感としてあって、
だからこそ長曽祢にあのセリフが言えるのかなと感じた。
 
虎徹周り、やりとりが本当に好みの扱いだ〜ってシーンがずっと続いて、
途中感極まって涙ぐんでしまったりしたので、
どんな水着を着ているかまで気が回らなくて、
シナリオ周りの感想ばかりです。
2回目はもっと目の方にも意識配れると思う。
 
花丸全体でそこまで虎徹+てんえどの場面が多いわけではないんですが
本当に描かれ方が丁寧だったので印象が強かった。
 
 
正直予告の映像見た限りでは、ここまで虎徹+てんえどの回想をやるとは思わず、
蜂須賀がちょっと喋ったらいいな~~~ぐらいの気持ちで見に行ったので
余計に回想入れてくれた…という歓喜が大きかったのかもしれない。
 
 
今回の花丸観に行くにあたって復習をしようという心構えではなく、
純粋に楽しみすぎて
花丸1期の頃の蜂須賀ってどんな感じだっけ~と
2期の虎徹ミュージカルをちょっと見返してしまったんだけど、
花丸通して蜂須賀の描き方が大きく変わったわけではなく
でも丁寧に虎徹の関係性を描いてくれたなという印象。
 
1期の頃の蜂須賀は耕運機乗って笑ってた印象が強いね…あと「かすていら」
ブレてるわけではないんだけどかなりギャグ寄りにデフォルメされてるというか
見返すと「この刀だいぶおもしれー個体だな…」という気持ちになった。
 
2期は虎徹ミュージカルとED歌ったり、虎徹にスポット当たる回がしっかりあって
嬉しかった思い出。今でも結構その回は見返す。
虎徹の難しい部分には触れず、花丸らしいシナリオなのですごく好き。
あと『みちゆき、寄り合い』は本当に良い曲。大好き。
 
その1期、2期を受け、今回の花丸で既存の回想を入れつつ
虎徹の関係性を大切にしてくれたことが本当に「よかった」
 
 
◆髭切と鬼丸国綱
事前情報ではそこまでフォーカスが当たっているように感じなかった
髭切と鬼丸国綱、かなり会話しててよかった。
この二振りについては回想83『鬼丸と鬼切』をベースにはして話しているんだろうと
いう場面があるけれど
あくまで花丸寄りのやりとりになっていて、
今回は本当に全体的に回想の取り入れ方が好みだった。
 
髭切はどうしても膝丸とのやりとりが多いので、
そこももちろん好きなんだけど、
毎回同じような会話になっちゃうなという部分もあるので、
今回かなり鬼丸と関わってて、
好戦的な髭切を見れたのが新鮮だった。
源氏兄弟も勿論よかった。
 
一番好きな兄者、戦闘ボイスで急に奇声をあげる兄者なんですよね。
ああ、この人は刀なんだな、と感じる
あのおっとりバーサーカー感が好きなので
好戦的に描かれている髭切を見せてくれて嬉しかった。
 
花丸ならではの、大人数が顕現しているからこそ描ける関係性を見れてよかったです。
 
 
 
◆兼さん
何気にアクションシーンでは見せ場が多かった。
活劇もあるし、何よりミュでかなり目立ってるから、
メディアミックスで目にする機会が多いけど、
何気に花丸では実はそこまで出番が多くなかったかもしれない。
 
銃や大砲~ってボイスがあるのに何故かいつも水鉄砲使わされてる花丸兼さん。
でも花丸の兼さんすごい本家のイメージからブレず
めっちゃ兼さんなので兼さんはすごい。兼さん見ると語彙が堀川になる。
 
◆江
個人的に、江は事前に推されてる割に印象が薄かったというか、
江目当てに期待しすぎるとちよっと物足りなくなるかもしれない…という感じ。
出番少なくはないし、各キャラクター性は十分に発揮してるので
マイナスに感じるというわけではなかったんだけれど。
 
もう信頼関係がかなり出来上がった状態で描かれてたので、
その関係性になるまでも見せてーの気持ちが若干あるかも。
作画は多分一番力入ってます。
 
あとミュの東京公演と毎公演の心覚MCでかなり濃く江を浴びてしまったのもタイミングが悪い。
らぶフェスの江、見たい江の姿が叶い過ぎていた……。
江がいたら歌って踊るもの…という刷り込みがされすぎている主がいけない…
ミュをほとんど触れてなければ印象全然変わると思う。
江だけ推しならエンディングのある、3週目に行くのがいいかもしれない。
 
 
◆南泉と山鳥
個人的に一文字の推しが日光と則宗、猫より犬派なので 笑
自分が熱心に語る部分ではないかなと思って全然感想触れなかったけど
南泉は今回の主人公ポジションぐらい出番があったし、
山鳥毛も見せ場が多かったのでこの二人好きなら迷わず観に行っていいと思う。
 
一文字も江もこれからもっとメンバー揃うと思うので
それも楽しみ。
 
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あとで少しずつ追加したり修正したりするかもですが
とりあえず勢いで書き殴った感想はこんな感じで。
雪本当に噂しか知らないのでなんとも言わないんですが、
月ノ巻は虎徹推し審神者
3週目も(特典目当てで)都合がつけば行きたい!ぐらいには満足度が高かった。
 
 
 
正直OPで長曽祢と蜂須賀が画面にファンサ?してくれる
サービスカット入れてくれた時点で
映画代金の元取れたな…)と思ったチョロい
あの時たしかに審神者は猫でした………